カドーレでお客様に提供している、乳製品やお料理たち…。
そのひとつひとつに私達は思いや、心を込めて手作りをしています。
そういったこだわりの素材をどういった思いでお届けしているか、皆様に知って貰いたい…。そんな思いから「素材のハナシ」のコーナーができました。
第1回は、やはり「牛乳」のお話。
カドーレで一番のこだわりは自ら育てた牛から搾られる「フレッシュミルク」です。
私達が酪農を始めたのは今から約35年前。
おばあちゃんが若かりし頃、お小遣い稼ぎに2頭、分家のおじさんから牛を貰いました。その当時牛を飼っていた所が、現在のレストランの奥の部屋です。
おばあちゃんが牛に蹴られてケガをしたのをきっかけに、おじいちゃんも牛飼いを手伝い始め、やがてどんどん牛を増やして、酪農を本格的に始めました。
なんといっても上ノ原牧場(カドーレ直営の牧場の名前)の最大のこだわりは、最近では珍しい自家飼料。農薬は極力控え、自家製の完熟堆肥で作っています。
また、大豆などの輸入飼料も、遺伝子組み換えでないものを選び、牛床はフリーバンにして、牛に適度な運動をさせ、ストレスの軽減に努めています。
朝、晩の搾乳に加え、牛の環境整備、病気にならないような飼料の管理と、年に2・3回のサイロ作り…。物言わぬ動物の健康管理は、昼夜を問わず続けられます。
こうして大切に搾られた牛乳だからこそ、ジェラートにしても、チーズにしても、お菓子にしても、牛乳本来の風味の生きた体に優しい商品が生まれます。
カフェテラス「ラテリア・カドーレ」では、そのカドーレ自慢の「フレッシュミルク」がお飲みいただけます。ぜひ、ご賞味ください。
第2回目は「チーズ」のお話。
13年前のある日、カドーレの社長は思いました。
「自分の手塩にかけて育てた牛のお乳で、チーズを作ってみたい!!」
その想いは日に日に大きくなり、寝てもさめてもチーズのことを考える毎日。
実際、北海道やら岡山やら、全国ではすでにあちこちの酪農家が”農家手作りのチーズ”を作っていました。
社長はあちこち視察に行きましたが、チーズを作る手がかりは無く、考え込む毎日・・・。
その間にカドーレは、ジェラートSHOPやレストランを立ち上げ、忙しさに明け暮れておりました。
数年たったある日、社長の母校である「崇徳高校」の同窓会で、後輩のある方に紹介され、チーズの師匠と知り合います。
それから、師匠のおかげではれてチーズ工房を作り、牛飼いにかける情熱を、チーズ作りにもかけることになります。
カドーレで作られる主なチーズは・・・。
「カマンベールチーズ」
「モツァレラチーズ」
「リコッタチーズ」
「クリームチーズ」
すべてに共通の特徴としては、牛乳の風味を保ちながら、あっさりと、でもチーズ特有のコクのある、そのままでも、またお菓子、お料理にも使いやすいチーズであるということ。
でもチーズは生き物。菌のご機嫌を伺いながらの作業なので、「出来といい、工程といい、一度として同じことは無い!」と社長は言います。
でも繊細な仕事だけに、チーズが出来上がったときの感動はひとしお!
カマンベールの白カビは、まるでビロードのようです・・・。
カドーレでは、こうして大事に大事に作ったチーズを、ジェラートにお菓子に、そしてカフェやレストランでもお料理にたっぷり使い、提供しています。
チーズ作りの道は、まだまだ遠く険しいですが、社長の熱い思いに共感するスタッフとともに、もっともっと探求を続けて行きます。